薬の危険な飲み合わせ

2016年04月05日

少し体調がすぐれないなと思った時、
市販の薬を飲み合わせて飲んだ経験はありませんか？

薬は病気を治すためには必要なものですが、
飲み方を間違うと危険なこともあります。

薬だけでなく食べ物でも同じで、
食べ合わせがうまくいかないこともよくあります。

例えば、

水以外の飲み物で薬を飲むと、
薬の作用効果が低下することもあります。

全く効果がなくなってしまうこともあるのです。

有名なところで言うとコーヒーと紅茶の食べ合わせ。

実はカフェインは頭痛を抑える薬と相性が悪く、
心臓の心拍数が上がったり気持ちがイライラしがちです。

一方で、牛乳にはカルシウムが多く含まれていますが、
抗生物質や抗菌薬、骨粗しょう症薬などは
このカルシウムと結合しやすい性質を持っています。

牛乳には胃酸を中和させる働きもあるので、
中和された胃に腸溶剤が入ってくると胃酸を守る層が破壊されて
薬の効果が十分に発揮されなくなります。

次に、アルコールです。

薬をアルコールと一緒に飲むのは危険で、
アルコールを分解する酵素が肝臓にあります。

アルコールを飲んでいるときに薬を飲むと
薬に対する肝臓の解毒作用が遅れて
いつもより効き目が強くなりがちです。

睡眠薬、精神安定薬などは特にその傾向があるので
特に注意して、絶対に一緒に服用しないように気をつけて下さい。

何かしら薬を飲む際は、一緒に服用していいものか、
悪いものか、事前に把握して飲むようにしましょう。

最近の薬局は薬手帳の活用を積極的に薦めています。

これによって間違った薬の飲み方を防ぐことができるので、
便利に活用していただければと思います。